日経225先物トレーダーは、なぜ現物株式やFX経験者が多いのか

2020年11月22日

金融商品のコスト低下と多様性

資金があって初めて投資をしようと思った時、15年前はほぼ100%に近い人は「現物株式」を選んでいました。当時はまだネット証券が出始めたばかりで、手数料も、1約定1000円以上というのが当たり前の時代。ネットで取り扱える商品も少なく、FXの証券会社は目にすることも稀でした。

手数料は年々安くなり続ける傾向になり、また2007年に日経225先物mini という、今までの日経225先物の10分の1で取引ができるデリバティブ商品も生まれ、「必要資金」もより少なく投資できるようになりました。

2020年現在では、数十円でも株式投資ができるアプリがあったり、仮想通貨では1円以下でも投資ができ、もはや小学生のお小遣いぐらいの資金でも投資する選択肢が多様の時代となりました。では何を選択すべきか。50万円の資金があった場合、いつくかの金融商品のメリット、デメリットを解説していきます。

株式取引・信用取引

株式取引は投資をスタートするにあたって、最もわかりやすく始めやすい金融商品の1つです。50万円あれば、8割以上の会社の株式は取引できるでしょう。株式の場合、保有しているだけで銘柄によっては配当金がもらえたり、株主優待制度もあるため、買った株が値下がりしても株を持っているだけでインカムゲインの恩恵を受けることができます。また、信用取引を利用すれば、自己資金の3倍以上の金額でレバレッジ取引もできるため、期待リターンを大きくすることが可能です。

ただし、他の金融商品比較してレバレッジが低く、ローリスクローリターンになり、手数料も多くなりがちです。また、銘柄選びが非常に重要となり、買った会社の業績や不祥事等で資金が左右されることになりますので、最悪の場合、買った株が翌日倒産・・・という可能性も0ではありません。ある程度の資金の分散投資が必要とされます。

現物株式とは?信用取引との違い【メリットデメリット】

FX(為替)

株式と並んで取引参加者が多いのがFXです。FXは国内証券会社でレバレッジが最大25倍まで適用できます。例えば50万の資金であれば、「証拠金」という形でFX証券会社に預け入れすることで、25倍の1250万円分の取引が可能です。FXは全世界で動いているため、月~金はほぼ24時間取引ができます。また、スワップ金利と言って、特定の通貨ペアを保有しているだけで、毎日金利が手に入るインカムゲインの恩恵を受けることができます。

株式はその会社の影響を受けましたが、FXはその通貨ペアの通貨発行国の影響があります。例えばスイスフランショックという2015年1月15日に起きた外国為替市場の事件があります。2011年からスイスはユーロ(EUR)/スイスフラン(CHF)を1.20を割り込ませないために、自国通貨を売り続ける2015年1月15日に撤廃し、10分足らずで1ユーロ=1.20フランから0.96フランに急落しました。

例えば1万通貨5万円、1.20で50万円分の10万通貨買っていた場合、1.00にになった時にはー200万円という含み損になり、証券会社によっては強制決済になりました。これは極端な例ですが、各国の金融政策によって、また各国の経済情勢、地政学リスクなど、一般投資家には察知しにくいため、投資判断が難しいものです。

また、FXは株式のような取引所取引(どの証券会社でも、取引所への注文を仲介して取引する)ではなく、店頭取引(FX会社と個人間の取引)が主流で、業者は手数料にあたる(スプレッド)を自在に操作することが可能です。そのため一昔前は悪徳証券会社によって膨大な取引手数料を搾取されるケースが多くありました。また、海外業者を使う場合、日本では金融商品取引業者登録していない場合、証券会社に預けていた資金が凍結されたり、業者が突然消えるリスクや、利益になった場合税金が高い、等のリスクやデメリットがあります。

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日経225先物

日経225先物は日経平均株価指数を取引できるようにした金融派生商品で、今後日本全体の景気や経済が良くなると予測する場合は上昇する、逆なら下落すると予測し、その予測通りになれば利益になる。いわば「日経平均の上下を当てる」金融商品です。至極シンプルですが、日経225先物は初めて投資をする人が選ぶことは稀です。「先物」というイメージがあまりよくないというのもありますが、FX同様約20倍前後のレバレッジ取引になりますので、初心者向けではありません。しかし、日経225mini(日経225先物ミニ)であれば、15万円程度の資金でスタートできるため、徐々に個人投資家も増えてきています。

メリットはいくつかあり、まずは「銘柄が1つ」という点と、それが「予測しやすい」という点です。株はその会社、FXは各自国通貨の影響を受け、その予測が必要ですが、日経225は「日経平均」の予測をするだけです。ですので、日本経済が今後どうなるかの予測になります。そういった面では、株とFXの中間的な金融商品かもしれませんね。ですので、日本国内に住んでいる日本人であれば、一番予測しやすい金融商品は日経平均、日経225ではないでしょうか。

また、手数料が安く、日経225ミニであれば、往復50円程で取引できる証券会社もあります。そして取引所取引ですので取引も公平です。取引時間もFXのようにほぼ24時間(8:45~翌5:30)取引が可能です。

予測がしやすく、レバレッジ取引が24時間でき、手数料が安いのであれば、株やFXから始めた人が、取引で利益をあげられるようになると、より良い金融商品はないか。手数料の安い取引方法はないか。と探した時に、日経225を見つけてスタートするトレーダーが多いのではないでしょうか。

日経平均先物取引とは?特徴やメリットデメリット

結局どれがいいの?

株・FX・日経225を比較してみましたが、これだけでは伝えきれないメリットやデメリットもあります。各トレーダーの資金属性やトレードスタイルによって、どれか一つの金融商品を選んで取引するのも良いですし、また資金を分散させて複数取引するのも良いです。金融商品の取引には、その取引戦略も大変重要ですので、金融商品+投資戦略をしっかり立ててトレードをスタートしましょう。