初めての方

4.日経225miniの特徴

日経225miniの特徴を、代表的な投資の一つである株取引との比較から見ていきたいと思います。
主に以下のように、株取引に比べて様々なメリットが挙げられます。

銘柄選択が不要

株取引では、何千もある銘柄から、上がると思う株を選ばなければなりません。これに対し日経225miniでは、取引の対象が日経平均株価(日経225)のみなので、銘柄選択の必要がありません。

倒産リスクがない

株式のように個別銘柄への投資では、その企業が倒産するリスクを考慮しなければなりません。これに対し日経225miniでは、対象が株価指数なので、この倒産リスクがありません。

情報の影響を受けにくい

株の場合、ある企業の株価が大きく動くような情報、例えば新たな設備投資や新製品の開発、合併や買収、リストラや倒産等、色々とありますが、こういった情報が一般の投資家に入ってくる頃には、既にその影響から株価が大きく動いた後である場合が多いです。
これに対し日経225miniでは、取引の対象が日経平均株価という、225社の株価を平均した指数なので、個別の銘柄に比べて、こういった情報の影響を受けて値が大きく動くといった割合が少ないと言えます。
つまり一般の投資家に対してもそういった面で平等であると言えます。

少額から始められる

株取引では、株を購入する際、通常100株、1000株単位での購入となり、最低でも100万円程度の資金が必要です。
これに対し日経225miniでは、証拠金と呼ばれるお金を用意すれば取引を始める事ができ、この証拠金は現在6~7万円前後です(2013年10月現在)。つまり株取引に比べ、非常に少ない資金でも始める事ができます。
この証拠金とは、いわゆる担保のようなもので、これを差し入れる事で、その何倍もの額を運用できます。
例えば日経平均株価が14,000円の時、日経225miniはその100倍の額の取引をおこなうので、140万円の取引ができる事になります。
この時の証拠金が例えば7万円なら、7万円でその20倍の額、140万円の取引ができるという事です。

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※証拠金は取引を仲介する各証券会社により決められます。
※少ない資金で大きな利益が期待できますが、同様に大きな損失も出す恐れがある事を認識しておきましょう。

利益率が高い

日経225miniは、株取引に比べて、資金に対しての利益の割合も非常に高い商品です。
例えば株取引で、100万円の資金で1株10,000円の株を100株買い、株価が1%上がって10,100円の時に全て売ったとします。

(10,100円 - 10,000円) × 100株 = 10,000円

となり、10,000円の利益が出た事になります(手数料を除く)。
この場合、元の資金100万円に対して利益率はわずか1%という事になります。
これに対して日経225miniでは、1枚取引するのに最低限必要な証拠金の額が7万円とすると、資金7万円で取引をした場合、どうなるでしょう。
例えば日経平均株価が10,000円の時に買って、価格が1%上がり、10,100円の時に売ったとすると、実際には100倍の額の取引をしているので、

(10,100円 - 10,000円) × 100倍 = 10,000円

となり、こちらも同様に10,000円の利益が出た事になります(手数料を除く)。
しかし、元の資金が7万円なので、この場合の利益率は約14%となり、この場合、株取引の約14倍もの利益率という事になります。

売りからスタートできる

株取引の場合は、これから価格が上がると思う株を買って、実際に上がれば転売して、その差益を得ます。まず買ってから、それを売る、という事しかできないので、株価が下がる時には利益を出す事ができません。
これに対し日経225miniでは、株と同様に「買い」から入って利益を狙える他、「売り」からスタートする事も可能です。
これから価格が下がると思えば空売りして、実際に下がれば買い戻す事で、その差益を得る事ができます。
つまり、価格が上がる時でも下がる時でも、いつでも利益を狙う事ができます。

まとめると以下のようになります。

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このように日経225miniは、株取引と比べても様々なメリットが挙げられます。次項では、日経225miniの制度概要について解説していきます。